バリア

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バリア

怪獣の脅威に立ち向かうべく、 とある研究所では強いバリアを開発していた。 「博士!どんなにバリアの強度上げても、 毎回奴にパリンと割られてしまいます!」 「助手!落ち着くのだ。 わしが全く新しいバリアを開発したぞ! その名もバリ泡!」 「バリ泡?」 「バリアを割れない様にするんでなく、 バリアは割れる物と割り切り、 割られる度に次々と新しいバリアをブクブク出す構造じゃよ」 「逆転の発想ですね!早速造りましょう!」 こうして全く新しいバリ泡が開発された。 「ギャオー!」 「早速来たな怪獣め!バリ泡装置作動じゃ!」 泡状バリアが研究所を覆うと、 怪獣はいつもの如く熱線を吹いた。 熱線は今まで通りバリ泡を破っていくが、 ブクブクと新しいバリ泡が出て研究所自体に損傷は与えられない。 「成功じゃ!」 「やりましたね!」 博士と助手が浮かれていると怪獣は熱線を吹くのを辞めた。 しかし今度は直接体当たりしてバリ泡を手で掻き分け始めたのだ。 「怪獣のくせに利口な奴じゃ! 装置をフルパワーにしろ!」 「博士!装置が暴走して研究所内にもバリ泡が溢れて来ました!」 「なんじゃと!?うわぁ!」 バリ泡は研究所から尽きる事無く溢れて怪獣をも包み、 世界は泡だらけになってしまったのだ。
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