つべこべ言わずに脇を開いて見せろ！

オヤジ狩り

俺は会社帰りのオヤジを襲って、
金を巻き上げるオヤジ狩りの常習犯！

おっ弱そうで小綺麗なスーツ着ていて、
いかにも金持ってそうなオヤジがいるぞ！早速狩るぜ！

｢オッサン金出せや～｣

｢君はオヤジ狩りかね？
私は大学で犯罪心理学の教鞭を取っているので、
君の様なサンプルは研究に役立ちそうだ｣

｢ごちゃごちゃうるせぇ～！
金出せコラ～！！｣

俺はオヤジ目掛けて金属バットを振り降ろす、
しかしオヤジは避けたかと思うと俺の金属バットを奪ってしまった。

｢その様な大振りでは相手に軌道を読まれてしまう、
頭部を強打し気絶させたいなら背後に回り頭蓋骨も薄い後頭部を打つべし！｣

ボゴォオン！！

｢ぐはあぁ！？｣

｢やれやれこれでは研究に役立てれない、
私の貴重な時間を無駄にした君からせめて金銭を徴収するとしよう｣

散々オヤジ狩りをした俺は、
皮肉にもオヤジに狩られてしまったのだ。