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夢見るままに、待ちいたり
牝蛸の邪神クトゥルーは人間を虐げるか守るかの意見の違いで、
かつては仲良かった龍の後輩で旧神の女禍と争い、
家族を殺され海底に封印されてしまった。
上司のヨグ=ソトートに密かに封印を解いてもらってからは、
打倒女禍の為に仲間の蛇神イグと、
プロレス練習に明け暮れる毎日だった。
「ふぅ旧支配者と言えど疲れたよ~」
「お疲れ様だギョ!ルルイエの館まであたしが送るから、
クトゥルー様は寝てて良いギョ」
「そうかムニャムニャ」
配下の魚神ダゴンに抱えられ、
クトゥルーは死んだ様に眠った。
無論見る夢は女禍の夢だ。
『ホラホラ観念したかい牝蛇めが!あんたが好きな人間と同じくSMレズ触手強姦してやるよ!』
『あうぅ!ごめんなさいクトゥルー先輩!もう貴女の好きにして!』
「クトゥルー様つきましたギョ!早く起きてギョ!」
「チッ!良いとこだったのに・・・・・なっ!?」
生意気な後輩をリベンジお仕置き百合調教する夢を中断され、
目覚めの悪いクトゥルー。
だが視界には予想以上の悪夢が待ち侘びていた。
それはルルイエの館が、
けばけばしい中華風の竜宮城に改築されていた光景だった。
「何で!?これじゃまるで女禍の城じゃないか!?」
「母上!」
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