奇妙な女子

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「ぷはぁああ、生き返った!」 濡れる事も気に止めず、ソレは本当に浴びるように水を飲んだ。 「斎藤さん、もう一杯お願いします!」 にも関わらず、尚ももう一杯と中身の減った桶を叩き要求する。 その要求に、まだ飲むのかと呆れながらも応えたのだが……ソレはあろうことか徐(オモムロ)に着ている物に手をかけ、俺がいるにも関わらず分厚く幾重にも重なった布地を脱ぎ、しなやかな腕や細い首、それだけに止まらず白く柔らかそうな胸元までをも恥ずかしげなく晒したのだった。 「ッ何をしてるんだ!」 「へ?」 声を荒げた俺が変だとばかりに見てくるソレは、依然それらを隠しもせず手に持っていた布地を腰に巻き、括り付けようとしていた。 「女子がそんな容易く肌を晒すなッ!!」 「そんな時代錯誤なって、そうか時代が違うんだった。……でも、うちのいた時代じゃこれくらい普通ですよ」 時代錯誤、時代が違う、普通。 あっけらかんとした言葉に、それが事実なら先の世はなんと乱れた世になっているのだと愕然とした。
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