感想はぬめ

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例えるなら、片栗粉でとろみをつけた餡が冷えて固まった……もしくは湿布のぬるっとした所でもイイ。 とりあえず、そういうぬるっというかぬちゃっというかしたぬめっとした膜みたいな物ーーーを通り抜けた感じがした。 で、今。 「……こういう事って本当にあるんだ」 時掛け、時渡り……まぁタイムスリップの事なんだけど今まさに体験したらしい。 一瞬にして風景その他諸々が変わった瞬間は、言い得て妙な感覚だったけどとりあえず落ち着こうじゃないか、まだ慌てる時間じゃ 「って、なんかめっちゃ見られてるしっ!」 衣類が違うという理由じゃ説明出来ないくらい、遠巻きに見られてる! ってか、口々に何故に妖怪とか言ってるのッ!? あいむひゅーまん!! ーと、心の内で叫びつつ、とりあえずパーカー脱ぎます、マフラーも取っちゃいます。 ……だって暑いんだもの、季節が違うんですもの。 冬から夏、しかも夜から昼って何なのバカなの、死ぬの? 取り合えずセオリーに添って年代確認しとくか。 ……まずそこからよね? 「へい、そこのお兄さん」 逃げられないように指さし指定すれば、盛大にキョドられた。 ……ごめんね、指名しちゃって。
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