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「……あー、何もしないから安心して?今、何年でここが何処だか聞きたいだけだから」
ひらひらと手を振り、笑顔で無害アッピール。
それが良かったのか、年代と場所把握。
文久3年の京ね、はいは……い……って、おぃぃぃい?!
「不審者は斬り捨て御免ゾーンじゃんってか文久って!!」
暑さからくる汗じゃなく脂汗出てきたぞ、オイ!
「……ん、でも待てよ。文久3年だと新撰……いやまだ壬生浪士組か?がいるよな、としたら助かる……わけがねー!この格好の時点でアウト!話すとか無理ぽ!!現代社会ではユニクロ装備だけど、この時代じゃれあああああ『ポンッ』って誰じゃい!!」
最初はなんとか落ち着けてたけど、結局地が出て嘆いていた……所に肩ぽんされて振りかぶる。
「あ、人生オワタ」
いや、ほんと終了のお知らせすぎた。
だって肩ぽんした人の後ろに刀に手をかけた人が数人いるんだぜ?
「……えっと、痛くしないでね?」
荷物あるけど両手をあげ、無抵抗を主張。
年代を把握した時点で諦めたから、斬り捨て御免は痛みを感じないくらい一瞬でお願いします!
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