第七章 少女九の戦い-運動会対決!? -

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A 「それではよろしいですか?位置について…、用意、ドン!」 第一走者のBと然がスタートした。 快調に飛ばす然。Bを徐々に引き離して行く。 2周目、女子チームはCにバトンタッチ。さらに差をつける然。 女子チームは、さらにCからD、DからE、EからFとバトンをつなぐ。その間も、然は1人で走るが、さすがに5周目はペースが落ちて、かなりFとの差が縮まってきた。 6周目、然は僅かなリードを保ったまま、闘にバトンタッチ。 闘「よくやった、然。後は俺に任せておけ」 然「…」 その数十秒後、FがGにバトンタッチ。 飛ばす、闘。追いすがるG。 8周目、闘は1周近い差を、Hにつけた。しかし、9周目エースであるAにIからバトンが渡ると、Aは猛然とスパートし始めた。 少し、前半に飛ばし過ぎた闘は、9周目後半からペースが落ちてきた。 そのため、10周目に入る頃には、2人の差は半周もない位になっていた。 闘「少し、前半飛ばし過ぎたか?しかし、俺は絶対に勝つ!!」 Aは、無言で闘を追い上げていた。 闘が残り100m程の所に来た。後ろのAとの差は、もう10mあるかないか…。 2人がゴールへと走る。 闘がついにゴールした。 後ろのAとの差は、ほんの数歩だった。 然「よく頑張りましたね、闘!」 闘「勝ったよ。辛うじてだけどな…」 A 「完敗でしたわ。私も全力て走りましたのに、追いつけませんでしたわ」 然「いやいや、あなたのすごさには驚きました。1対1の勝負でしたら、闘も負けてたかもしれません」 A 「あなた達は、良い人みたいだから、良い事を教えてあげるわ。ここで第2階層は終わりだけど、第3階層はダメ宮って呼ばれてる3人しかいないから、たぶん楽勝で勝てるわ。だけどその上の第4階層は、『魔の第4階層』って呼ばれてるらしいから気をつけた方がいいわよ。じゃあ、がんばってね」 少しして、二人は少女九を後にした。 闘「この上の、第3階層は楽勝らしいな?!」 然「でも、その上の第4階層は恐ろしいらしいですし、少しでも、第3階層で、第4階層の情報を集めた方が良いかもしれません」 闘「それはそうだな。話変わるけど、次の部屋は何て名前だ?」 然「そういえば、見ませんでした」 闘「どうせ、『天秤宮』を少し変えた名前なんだろうけど…」 第八章(天秤宮、天蝎宮、人馬宮に似た宮)に続く
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