「入学」

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イキナリ泣き出して変な奴だと思われただろうか……? これは斎坂に襲われたことで泣いた。 という事にしておくことにした。 先生ゴメンなさい 先輩にそう言ったら 「そっか、あの先生は危ないから気おつけてね?」 と、優しく微笑んでくれた。 何か気持ちがホッコリする。 「それでさっき君は何を悩んでいたの?」 「あっ、そうでした。 俺自分のクラスわかんなくって……」 「あはははは!」 何故か先輩はイキナリ笑い出してしまった。何か変なこと言ったかな? 「ごめんごめんっ、 自分の名札見てご覧よ クラス書いてあるよ?」 ほら、と言って先輩は自分の名札を見せてくれた。 『2ー2 木佐 天音』 と、書いてあった。 「あ、ホントだ。 先輩、あの、先輩の名前って何て読むんですか?」 「ん?これはね、木佐 天音(きさ あまね)って読むんだ」 「木佐先輩……ですか、覚えました! 俺は宵月 奏って言います!」 先輩は俺の名前を聞いたら少し驚いた顔をした。 「宵月……そうなんだ」
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