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ガラガラガラ~
「スイマセン、先生遅れました」
風谷がなんのためらいもなく教室の扉を開けてなに食わぬ顔で言い放った。
おいいいいい!!!
お前見た目クッソ根暗なクセしてそーゆー所はお構いなしなのか!?
「おう、やっと来たか……ククッ」
教卓の前には斎坂が居て、風谷をちらっと見たあと俺を舐め回すように見て舌をペロリと舐めた。
ゾワゾワゾワー……。
身体が危険信号を発信している、今すぐここを立ち去らなければ行けない気がする。
てゆーかチャラ教師オレの担任だったの!?
ありえないありえないありえないありえないありえないありえない……。
さっきの記憶が鮮明に―――ギャアア!
それにさっき兄貴によって痛い目に合っていたはずなのにどうしてこんなにヘラヘラしているんだ?
回復力が早すぎる……!
そんなことを考えている間にチャラ教師がジリジリと迫ってきていた。
それを止めたのが西崎だった。
「わ~!かなちゃんと同じクラスだったんだー!」
デカイ図体でドカドカ俺の元へ駆けてくる姿はまるで大型犬だ。
しかも今日会ったばっかりなのにスッゲー親しくなってる気がするのは思い過ごしだろうか……?
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