嬢王たちのその後[カオリ編]

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次の日以降―― 私は“薄化粧をしたカオリ”の写真を履歴書に貼って就職活動を始めた。 何枚も履歴書を送った。 何度もカオリとして面接を受けた。 しかし、10社、20社受けようとも結果は変わらないかった。不採用通知が家に何枚も貯まるだけ。 敗因はなんとなくわかっている。 キョウコのメイクをしていないと…カオリの姿で人前に立つと、必要以上に緊張が体を締め付ける。 本当にこの姿でも必要とされるのだろうか? 冴えないカオリではなく、綺麗なキョウコでいるほうがみんな喜ぶんじゃないだろうか? どうしてもその考えが心に住み着いてしまっている。 だから思うように言葉が出ないことがあるのだ。 でも、それでも。 そんな私でも受け入れてほしかった。 丸ごと認めてほしかった。 ――誰かに心臓を握られているかのような息苦しさを感じながら就職活動をしていた。
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