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すると。
台所から母さんが爽やかに朝の挨拶してくる。
「あら、おはよう」
なんで起こしてくれなかったんだよ!
母さんは気楽に笑って言ってくる。俺の口調を真似して、
「『俺、もう母さんとは話さねぇから』って言ってきた反抗息子はどこの誰だったかしら?」
朝は別だよ! 今から走っても完全に遅刻じゃねぇか!
「ほら、そこにパン置いといたから。パンだけでも食べないとお腹すくわよ」
急いで俺は食卓の上にあったパンを口にくわえる。
「はい、お弁当」
サンキュー!
「走るのはいいけど、車に気をつけて行きなさいよ」
わかってる!
それだけを言い残して、俺はパンをくわえたまま家を飛び出した。
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