第1話 神の戯れ

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『そうだ。  魔法も無い。魔物も居ない。戦いも、ましてやクトゥルクの力も必要としない。  誰からも必要とされず、このままただ無価値な毎日を生き続けて、お前はそれで満足なのか?  いったいあの世界で、何を望もうとしている?』  ……。  俺は静かに微笑した。  なぜかよく分からないが、おっちゃんの質問が自然と俺の中に浸透した。  穏やかな口調で、俺は頭に浮かんできた言葉をそのまま口にする。
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