第1話 神の戯れ

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 ※  俺はそっとベッドの上で目を覚ました。  カーテンの隙間から差し込んでくる陽光が、朝であることを伝えてくる。  寒い……。  なぜ俺は昨晩、窓を開けっ放しで寝てしまったんだろう。  ベッドからずり落ちかけた毛布を引っ張りあげて、そのまま蓑虫のごとく包まる。  ぬくぬくと己の体温と同じ毛布の温かさが心地よい。  幸せを感じて、俺は再び目を閉じた。
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