第1話 神の戯れ

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 見回すも、明かりも何もない暗闇の空間。  その空間に俺はただ一人、座らされていた。  ふと。  一つの蝋の灯火が宙に浮いた。  それは次々に。  謁見の間に光を与えるかのように、蝋の灯火は部屋を明るく照らしていった。  それと同時に姿を現す一人の男性。  俺と向き合う形で簡易な木造椅子に座っている。  見覚えのない男の顔。  黒い軍服に身を包み、俺を見て不敵に笑っている。  
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