―プロローグ―

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一緒に暮らしていたとは言っても、ほとんど通い同棲に近かったので 荷造りは簡単で住んだ。 簡単な置手紙と合鍵を残した。 『ずっと応援しています。頑張ってね』 私は、実家に帰るため夜行バスに乗り込んだ。 さて、これからどうしたものだろう…。 ぼんやりと外を眺めた時だった。 人影が見えた。 全力でこちらに向かって走ってくる。 彼だった。 え、えー…なんで…。 私は慌てて運転手さんに言った。 「すいません!止めてください!!」 止めてもらうと、慌ててバスを降り、彼の元に駆け寄る。 「な…なんで、分かったの?」 「…知らないとでも、思ってたの?」 彼は息を切らして汗だくだった。
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