第1章

2/51
前へ
/53ページ
次へ
俺には一応、趣味と呼べるモノがあるんだが… それは、スキーと言う趣味でな… ボードではあるが、共に楽しむ者もな。 それは会社の後輩なんだが… 「ヨッさん。  北海道へ行かへん」 唐突である。 まぁ、行ってみたいが10月初旬の今行くのか? 「ええけど、何時?」 「2月やねん」 ??? 随分と先だな、おい。 話を聞くと飛行機の低額予約は数ヶ月先で締め切られる為だとか… 「しかし、行き成りじゃのぅ」 「社内のスキー仲間の集まりやねんな。  ヨッさんの事を話したら連れてきぃてなってん」 ふむ。 北海道スキーツアーか。 面白そうではある。 しかし、仕事は大丈夫か? まぁ、先の事をクズグズ考えても仕方ない。 「まぁ、ええじゃろ。  取りあえず参加にしちょくわ。  仕事でどがーもならんかったら、そん時はそん時よのぅ」 我ながらなんともアバウトである。 「そがなん、皆おんなじやでぇ~  どーでんなるわ。  最悪、バックレたらええねんな」 いや、バックれるって…おい。 そんな話しがあってから、しばらく… 大阪の同僚である蒼さんが宿の手配などをしてくれたようだ。 メールの着信がな… 会社メールでええんかいな… 詳しい内容は自宅メールか… まぁ、妥当だろう。 帰宅後、早速メールチェックだ。 久々にメールが活躍だな。 業者メールの溜まり場だからな、俺のメーラー。 えっとぉ~、宿は富良野らしい。 北の大地からやん。 ペンションらしいな。 広大な敷地にポツンと立つペンションを想像してしまう。 どんな所だろ? そんな思いを保ちつつ仕事だ、仕事。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加