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「うん………」
まるで悪びれる様子もなく、優真の隣に座った留奈に対し由奈は、顔をしかめ怒り出した。
「留奈!!
みんなを待たせたんだから謝りなさい。」
「………。うるさい……。
だったら先に食べればいい。」
皆が待っていたにも関わらず、1人もくもくと食べる姿は、周りが見ても怒られて拗ねる小学生そのままで、由奈以外の大人は微笑ましく見つめている。
「留奈お姉ちゃん!!由奈さんに向かってそれはないよ!?」
「ははははっ。そうだぞ?
留奈君も悪いこと言ったのはわかっているはずだ。
ちゃんと謝らなきゃなっ。」
「玲奈さんや…
飯はまだかのう……」
「お爺ちゃん!!
今食べてるのがそうだからねっ!!
それに私は由奈!!
留奈!!後で私の部屋に来なさい!!話があるわっ!!」
剣幕を上げ怒る由奈など気にもせずもくもくと食べ続け、食べ終わると席を立つ。
「待ちなさい!!どこへ行くの!!」
「………。墓参り…。」
留奈は一言だけそういい食堂からでて行ってしまった。
「はぁ……。私…どこで間違えたのかな……。」
「ふむ……。
まぁ…あのくらいの年頃は1番難しいからねぇ…。
由奈君が気にする必要はないと思うが…。」
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