第1話

第２章 ～分岐～前編

闘病生活は4年間続いたが、苦労の甲斐あり俺は普通に歩いたりできるようになった。

幼稚園生活も不自由なくちゃんと送れるようになり、完治したのだ。

でも俺は、それまで病院や家の中で生活がほとんで独り遊びに慣れてたから、
幼稚園での集団生活は苦手だったなぁ。

小学校に上がる前の短い間だったが、あまり慣れなかった。

両親も、普通の健康だった子供達に比べて経験なんかで遅れてる焦りもあったのだろう。
足が治ってからは、たくさん習い事をさせられた。

ピアノ、水泳、英語、何も判断もつかない俺にいろんな事を詰め込み遅れを取り戻させたかったのだと思う。