第2章 ~分岐~前編

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両親からすれば、待望の第一子が未熟児で産まれてきたのだから 心配や不安はとても大きなものだったはずだ。 そして、その治療のためには全く見ず知らずの土地に出て生活環境を変えなければいけない。 仕事も、家も、頼る知人もない状況から生活基盤を作らなければならない。 子供の身体も完治するか分からない。 でもそうするしかない。 俺も父親になった立場で想像するだけでも、計り知れない心労があったと思う。
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