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月夜に悲しみを唄うけど
解き放たれることなどあるわけもなくて
誰かの名前を叫ぶように呼んでいたけど
もうそれが誰の名前だったのかも解らない…
此処から連れてって
此処から連れ出して
なんて願い望んだこともあったけど
その望みももう何処かへ置き忘れてきたみたい
痛みなどとうに感じることもなくなった
流れ落ちる泪もとうに枯れ果てた
此処には何かも
此処には何一つ
ありもしないのだから…
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