第1章

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大学を卒業して会社に勤めて仕事を覚えていたら、あっという間の29歳。 会社の先輩に聞くところによると、結婚生活というのは、朝早く起きて自分と旦那さんと子供の朝ごはんとお弁当を作って、メイクして出勤して、時には残業して、家族の夕飯作って、メイク落として、お風呂入って、ダッシュで就寝するものらしい。 想像するだけで目が回る。 そもそもその仕事量は1日24時間では足りないのではないか。 その先輩は体力的にも精神的にもとても元気な人で、常に楽しそうに笑いながら話していたが、聞かされたこちらは「これは本当に幸せというやつなのだろうか」と、疑問に思わないわけにはいかなかった。
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