第1章

5/21
前へ
/21ページ
次へ
学生の時と、社会人になってからと、男性とは二度付き合ったことがある。 どちらも、相手から声を掛けられて始まり、同じ一言で終わった。 「別にぼくのことなんて好きじゃないんでしょ」 好かれている状態は心地よかったが、火が付いたような、夜中でも駆け出して会いにいきたくなるような、そんな爆発的な感情にとらわれたことはなかった。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

249人が本棚に入れています
本棚に追加