第1章

8/21
前へ
/21ページ
次へ
大学時代の友人である由美から持ち込まれた婚活パーティの参加の誘いを、断ることができなかったのは、そういったことが原因かもしれない。 取り敢えず婚活パーティに出席した実績を作っておけば、周りへの言い訳になるし。 もしかすると本当に一生涯のパートナーに出会えるかもしれない。 そんな淡い期待を抱きながら、何度か参加しているらしい由美の言葉に従って、服をそろえ髪を整え、メイクとネイルの予約を入れることにした。 なのに、まさかの当日キャンセル。 「栞、ごめん。熱が40度あって……」
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

249人が本棚に入れています
本棚に追加