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昼休み。
「今日は、体育館開放だ!」
と、体育館へ走っていく男子たち。
「なぎも、体育館行かない?」
奈々絵(ななえ)ちゃんから誘われて、体育館へと私達は行くことになった。
クラスの中では、まぁ中がいい方の子。
体育館に入ると、上履きがこすれる音がした。
バスケをしている男子、バレーをする女子が沢山いて、ボールがあちこちから飛んでくる。
そんな中、黄色い声をあげている女子の群れがあった。
「あれ、何やってんの?」
と、顎でその群れを指すと
「あぁ。橋本じゃない?」
「橋本?」
奈々絵ちゃんから出てきたのは、聞き覚えのない名前
「ほら、あそこでバスケしてる人」
指をさしたとこで、丁度シュートを決めたところだった。
「へぇ~。」
奈々絵ちゃんとバレーボールをしながら、会話をしていると
「気になった?」
「いや。」
「即答じゃん。」
興味ないからね。
あっという間に時間は過ぎて、5時間目の予鈴が鳴り、体育館を出ようとしていた。
すると、
「あ、あぶな―。!!」
その瞬間、私の目の前は真っ暗になった。
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