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目を開けると、目の前は白い天井だった。
消毒や包帯などの独特な匂いがして、保健室にいることに気が付いた。
「い、いたたた、、、、。」
頭を押さえながら、起き上がると
「だ、大丈夫!?」
ベッドの右には、椅子に座っている男子がいた
「誰ですか、、?」
見覚えのない顔
同じ学年?
「4組の、橋本・駿(しゅん)。」
淡々と名前を言った男子は、さっき体育で黄色い声を浴びてた人
「ていうか、なんでここにいるの?」
「ボール、当てちゃったの俺だから。」
え。
あ、そういえば私。
奈々絵ちゃんと、バレーして。
体育館から出ようとして、そしたら頭に強い衝撃がきて。
そこまで思い出したところで、なんとなく今までのことが理解できた
「先生は?」
カーテンを開けて、保健室を見渡したけど居なくて。
「居ない。」
え。
その瞬間、私の頭には嫌な思考回路がまわった。
私、この人と2人きり、、?
そんなの無理!
「じ、授業行かないと。」
ベッドから降りようとしたが、視界がグルっと回って
「うおっ!」
「きゃっ」
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