橋本くん

2/15

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
翌日―。 教室に入ると、奈々絵ちゃんが近くに来て 「体は、大丈夫?」 心配そうな表情で聞いてきた 「うん、平気。」 というか、なんか昨日から 「女子の目線が痛いような、、気がするんだけど。」 奈々絵ちゃんは、心当たりがあるようで。 顔を歪ませた 「多分、橋本だよ。」 え? まさか、言った、、? 「なんで。橋本くん?」 ヒヤヒヤしながらも、理由を聞いてみると 「ボールが、当たったとき。なぎ、倒れたじゃない?」 「うん」 「で、ボールを当てた橋本がね、なぎのことをおんぶしたのよ。」 それを聞いた瞬間、顔が青ざめていくのが分かった。 まさか、 「み、みんなの、前で、、?」 「うん、」 さ、最悪だ。 「橋本、かなりモテるし。あ、ほらあの人なんか多分その一人。」 奈々絵ちゃんは、教室の方を指差す 指の先には、橋本くんと笑っている女の子がいた。 「げ、!」 その女の子は、私が大ッキライな 星野・未来だった 明るい茶色に染めた髪を、カールさせて一つに結いている ハーフパンツは、腰よりしたに履いていて、上に着ているジャージの袖には手を入れている。 いわゆる、萌え袖っていうやつ。 極めつけは、バカっぽいうるさい笑い声。 それに、媚を売ってるの見え見えだし。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加