竹中だけど竹中じゃないです!

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竹中家の日常一日目。朝早くから半兵衛さんと共に狩りに出掛けさせられ山を散策している。 そして、なぜか背中には使えない……と言うか使った事がない弓矢を背負わされた。 「父上?一体なにを狩るのですか?猪とかなら遠慮します。狩る前に突撃され私は木っ端微塵になりますから」 冗談も交えて気が乗らないアピールをした私に向かい半兵衛さんは笑顔で答えてくれた。 「猪は狩らない。もっと小さな生き物だ。山には食材が沢山溢れてるからね?住むのに苦労しないさ」 猪より小さくても生き物を狩ること事態が嫌なんですけど……とはこの時代の人達に言うのは「死ね」と言っていると事と同じかと思い止めた。 そんな気が乗らない私に気付かず半兵衛さんは嬉しそうに指を差し言った。 「彩夏いたよ?あそこだ」 半兵衛さんの指差す方を見たら、そこには…………何とも可愛いらしいラビットチャンが。 「父上。あれは止めましょう……よ?」 「何故だい?野ウサギは美味しいんだ。食べた事くらいあるだろ?」 当たり前の様に聞かれても困るのだが素直にそこは答えた。私にはウサギを食べる習慣などないし食べたくもないから。 「ありません。私はウサギは食べずに可愛がる事以外にした事がありませんし……それに殺生は嫌いです!」 そうキッパリ言った。 「解った。彩夏には別な何かを?あれは父上と母上が食べるから」 「…………」 凄い突っ込みたい……「ちっがーう!父上と母上が食べるグロいシーンも見たくないし嫌なんです!」と。 どうしたもんかと考えていると私の頭の中に閃きが生まれた。今朝は絶好調らしいmy頭脳。 「父上!勝負しませんか?あのウサギを私が捕まえる事が出来たら食べずに飼いませんか?」 「飼う?家で飼うって事かな?食べずにウサギを飼うか……良し!面白い良いだろう。その勝負受けよう!ふふ」 半兵衛さんが了承してくれたので私はラビットチャンを助ける為にも意地でも捕まえてやる!!と燃えた。
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