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いざラビットチャンとの捕獲バトルが始まった。
先ずは、まだこちらに気付いてないラビットチャンを見ながら策を練る。
「美味しそうに草食べてる……可愛い。って違う!癒されてどうする私!捕まえる策を考えないと!むむむっ」
気を取り直し考える。
「あちらは、こちらに気付いてない。なら簡単じゃん!背後から忍びりよりギュッ!作戦ね」
単調な策を考えた私は忍び足でラビットチャンの背後に一歩、また一歩と忍び寄る。
そして後三歩でラビットチャン捕獲ゾーンに入る位置まで来た。
「ムシシシッ。ごめんね?私の勝ちよ!!」
そう叫んでピョンと飛び跳ねラビットチャンの両サイドの愛苦しいお腹を抑えた!……筈だったのに。
ラビットチャンは私を見てないのに私が飛んだと同時に前方にピョンピョンと走り飛び跳ねた。
そして少し距離感をとってから止まりクルリとこちらを見てまた何事もなかった様に草を食べてた。
「…………悔しい!なに今のクルリの顔!可愛いんですけど!しかも逃げずにまた草何か食べて!あれか!?私を馬鹿にしてるのね!」
一人ラビットチャンにキレてる私を見て半兵衛さんは「ふふ」と笑っていた。
ラビットチャンと半兵衛さんに馬鹿にされ苛々の私は次なる策を実行する。
「作戦その2!お気に入りの名前はな~に?だ!」
早速第2の作戦を実行に移す。
「モンブラン!」
「…………」
「メロン!」
「…………」
「アップル!」
「…………」
「ふざけんな!贅沢だなお前は!どれも美味しいんだぞ!ってあれか!それより草のが旨いってか!?」
名前が全て食い物で呼ぶ私のセンスもどうかと思ったが、それにしても気に食わない。
呼んで振り向く名前があれば、それで呼び続けこちらに来させる作戦が……だがまだ諦めない!きっとお気に入りの名前がある筈!
再度気を取り直し私は新たな名前を考えた。
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