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「次の者入れ!」
ドスの利いた低い声に言われ私は巨大な深紅の扉をくぐり中へ入った。
「名は?」
「はい。竹中 彩夏、17歳です。あの聞いて良いですか?」
自己紹介し目の前にいる進撃的な巨人な方へ尋ねた。
「なんだ?」
「多分ですけど……閻魔様ですよね?」
恐る恐る尋ねた私に向かい進撃的な巨人な方はニヤリと笑い言った。
「そうだ」
当たってちっとも嬉しくないが一応嬉しそうな顔をしてから再度尋ねた。
「て事はやはり私は死んだのですね?」
「そうだ!それで彩夏……だったな?の行き先を言い渡すのだが準備は良いか?」
「…………はい」
まさか地獄は無いだろう。だって人助けて死んだのだから…………
「地獄行き!」
「はい?」
「地獄行きだ。早く行け!」
「何で!私、人助けたアルヨ!?」
「だから?」
「だから可笑しくない?って言ってるの!!」
「可笑しいのは彩夏の頭だ。早く連れて行け!」
閻魔が怒鳴り赤鬼さんと青鬼さんに両腕を捕まれ連行された。
「無罪です!私無罪!なんにも悪い事してない!多分間違ってる!」
「黙れ!そして地獄で何回も死ね!」
「酷い!嫌だ!嫌だ!嫌だぁぁ!私恋もしてないのに死んだ挙げ句に地獄なんてあんまりじゃない!」
叫んだが赤、青の鬼に強引に連行され地獄の手前まで来た所で……
「大丈夫ですか!大丈夫ですか!?」
そんな声が聞こえた瞬間に辺りが明るくなり光が目に差し込んで来た。
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