第一章[相殺]

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「じゃ、立花さんに色々教えたいからこのまま体験してもらってもいい? あ、丁度来たわ。」 状況が掴めてないまま彼の視線の先を見ると、 髪の毛の色はくすんだようなオレンジ色にそれを引き立てるようにオレンジ色のインナーに半袖のシャツをボタンを外し細めのジーンズをはいた ______いかにもガラの悪そうな男がいた。 「千尋!わりぃ!来て早々だけどお前今日レクなしでいいぞー」 「は?なんで?俺何しにきたんだよ笑」 …私の身長は147cm。 身長差25cmはあるな… 人の頭の上で話を進めないでほしい。 こいつら失礼だ。 「立花さん聞いてる?」 「あ、はい!聞いてます」 しまったぼーっとしてた… 「そ。じゃあ千尋!あとよろしくな!」 ……突然取り残されてしまった。 てゆか私、体験してくなんて言ってないし。 勝手に決めないでよね。なんなのよ。 「じゃ、ついてこいよ。」 だけどそんなぶっきらぼうに かけられた言葉に従う私は、 なんなんだろう。
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