第一章[相殺]

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連れてかれた部屋は狭いが簡単に机や椅子、ホワイトボードがあるところをみると普段はここで話し合いをするのだろうと簡単に推測することができた。 「で、あんたさっき話聞いてなかっただろうからもう一回説明すっけど 今からこのクラブの行う頻度とかレクの説明するから聞いとけよ。」 彼の説明はあまりにも簡潔でこの人に歓迎されてはいない。そんな感じがした。 「そういや、みはるは大学生なの?」 「名前で呼ばないで下さい。」 いけない。あからさまに嫌な顔をしてしまった。 「くくっ…今嫌そうな顔…はは…笑」 「………名前で呼ばれるの嫌いで。」 なるべく笑顔でいなきゃ。 「ふっ、目が笑ってねぇよ?笑」 ________私、コイツ嫌いだ!。 「今更だけど…俺の名前、高槻千尋な。 ほら、微妙に名字似てるだろ?だから名前でと思って笑」 「…頭文字が一緒なだけじゃないですか。あと…、高槻さんこそ 目が笑ってません。」 むしろ怖いです。
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