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「あ。」
キシ…
「え…?」
一瞬、いや、一瞬どころじゃない。今も良く分からない。
何かがみはるの頬を包んだ。
何かが手だとは分かっていた。
「あ、あのっ。な、なんですか…。」
疑問を投げかけながらみはるは高槻の手を逃れるように二,三歩あとずさる。
「あ、わりぃ。みはるが笑った顔やっと
見れたなと思って思わず」
高槻は笑っていてどこかでこれが高槻の
素の笑顔ならいいのになんて思ってしまった。
「笑ってるって高槻さんがふざけたこと言わなければ私だってもう少し愛想良くしますよ」
みはるは呆れたように呟いた。
「いやいやいや笑みはるの愛想笑い怖いし。
さっき、"羨ましい"って言ったときの顔が素の笑顔かなって思ったら見れて嬉しいって思ったんだよ」
「素、素なわけないじゃないですか!高槻さんてとんでもなくタラシですよね?!いきなり触ってくるとか!!
触らないで下さい!
名前で呼ばないで下さい!」
まだこんな悪態をついてしまうのは思ってたことが同じでなんだか照れくさくなってしまったからだ。
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