第5章

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言われて自分の身体を見る。 裾を摘んで上げると色白のお腹が見えた。 大樹の言ってる意味はわかるけど、それが良いかどうかはわからない。 二、三回シャツをヒラヒラさせてから顔を上げると大樹がハッとしたように顔を逸らした。 「あ、俺も風呂」 「うん」 横を通った大樹の顔が少しだけ赤い気がした。 大樹も少し酔ったのかな。 肩にかけたタオルで髪をゴシゴシやりながらさっき呑んでたビールを手に取る。 呑みながらチラリと横のベッドを見る。 一緒に寝るのかな。 いや 大樹のことだから 「俺は下で寝るから浩平くんベッド使って」 って言うんだろうな。 ………… 一緒に寝ようって 言ってみようかな。
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