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一緒に居られることは凄く嬉しいのに、ドキドキで胸が痛い。
きっと眠れるはずもない。
手早くシャワーを済ませて浴室から出ると、Tシャツと短パンが置いてある。
大樹に服を借りるのは二回目だ。
ほのかに柔軟剤の香りがして、同じ香りを纏える事がくすぐったい。
ドアを開けるとキッチンで片付けをしていた大樹がこちらを見てニコッと微笑む。
俺も自然と笑顔を返す。
「これ、ありがと」
「どういたしまして」
そう言って笑顔のままジッと俺を見る。
何だろうと思ってると俺の着ているシャツの裾をチョイと摘んで
「このサイズ感がいいな」
そう言ってウンウンと頷く。
「サイズ?」
言ってる意味がわからなくて首を傾げる。
「うん。この、ちょっと服の中で身体が泳ぐ感じ。俺の周りガタイの良いやつばっかりだったから、なんか新鮮」
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