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「んー。
そうでもないみたいなんだよね~」
ミオラの言葉にアリトは表情を曇らせた。
「は?」
アリトの言葉にミオラは不信感を抱いている。
バキバキバキ!!
二人が話していると外から物凄い音が聞こえてきた。
「何の音?!」
ミオラは慌てて外に飛び出した。
「何か破壊されたような音だったな……」
ミオラを追いかけるようにアリトも後をついていく。
***
「ぎゃー!
お助け!!」
外に出ると町人達が町の中心に集まりその目の前にはドロドロの体をした大きなナメクジのような魔物に追い込まれた一人の町人が座り込んでいた。
魔物相手で誰ひとり手が出せないでいるようだ。
「大丈夫?!
ちょっと!
アンタ!
この町で暴れるなんて言語道断よ!」
襲われそうになっている町人の前にミオラが仁王立ちする。
「ミオラ様!」
ミオラの登場に町人達は救われたような表情をする。
「ぎゃぎゃぎゃ!!」
仁王立ちしてるミオラに魔物は襲いかかってきた。
「キャ!!」
咄嗟に来られミオラは目をつぶった。
「危ない!」
ミオラに攻撃が当たる前にアリトが魔物を剣で斬った。
……が直ぐに再生した。
「な、何なのよ!
一体……」
気持ちの悪い魔物を目の当たりにしてミオラはガクガク震えた。
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