てるてるぼーず。

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「この町はもう支配されてる」 ねっとりとした口調で魔物は話す。 「……女の子に手を出すな。 俺が相手だ!」 ミオラをかばいながらアリトは剣で魔物を威嚇する。 「小賢しい! 青二才が!」 にゅるりと魔物の手がアリトに伸びる。 「疾風剣(しっぷうけん)!!」 アリトに触れる前に魔物手がぶっ飛んだ。 「ぐは!!」 ぶっ飛んだ手を魔物は抑えている。 今度は再生しない。 再生能力は一回しかないようだ。 「切り刻まれたくなければこの町から出て行きな!」 魔物を着る事が出来ると確信したアリトはじわりじわりと魔物に近づいていく。 「フ……フン。 もうすぐでこの町は雨により決壊する。 この町を奪い新たな魔物の帝国を作るんだ。 邪魔をするな!」 アリトを避けるかのように魔物は後退しながらアリトを睨みつける。 「……どうして。 どうしてこの町なの?」 ミオラはゆっくりと口を開き尋ねた。 「こんな素晴らしい環境見過ごすわけ無かろうが! この間は失敗した。 まぁ、アメフラシの魔法をかけるのには成功したがな!」 ゲフゲフと奇妙な笑みを浮かべながら魔物は答えた。 「この前……。 アンタね。 アンタがお父さんを……」 魔物の言葉を聞いてミオラの顔色が変わった。
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