序章  文学と変態について

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序章  文学と変態について

  ※変態 形状を変える事、という意味もあるが……今日の日本においては「性的な倒錯があって普通とは異なる行動を起こす事」と広く解釈されている。 蔑称としてよく用いられる――つまりは良くないイメージの単語である。 だが―― 文学界においては必ずしもそうではない。 そもそもにおいて文学とは、人間の深奥にある果てしなき心理を追及していくものである。 異常と呼ばれるものの中に、愛すべき人間の業は垣間見えないか? そう……古来文学とは“ど変態”と密接に関係していたのだ。 これは偉大なる先人方を惜しみなく賞賛する言葉である。 「あなた達は大変な変態です」 そして―― この作品はそんな事とは全く関係なく進むようだ(えっ)。  
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