第1章

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暑い中を歩いている。 もう少しで着くであろうレッスン教室。 私は緊張から暑さが気になってはいなかった。 真っ直ぐ道なりに歩くと横断歩道があり私は真向かいにある 『クローバー』と書かれている看板を見つけると深呼吸をした。 横断歩道を渡り時間を確認すると5分前。 手に汗を握りながら私は自動ドアを開けた。 「こんにちは。」 私は挨拶をした。 そこには瑠偉の姿はなく品の良い小柄な女性がいた。 「こんにちは、レッスンの方ですか?」 その女性は私に問いただしてきたので二つ返事ではいと答えた。 どうやら瑠偉の母親に違いない。 目元がとても似ているのだ。 「ちょっとお待ち下さいね、瑠偉はもう直ぐ来ますから」 まだココには瑠偉は居ないみたいだった。
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