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自動ドアが開く音がした。
それと同時に熱気が入ってくる。
「瑠偉、生徒さんがお待ちですよ。」
瑠偉の母親は少し怒り気味に言葉を発した。
私は振り返る。
瑠偉がいた。
逢いたくて逢いたくて待ち望んでいた瑠偉がそこには居た。
目の前で見る瑠偉は肩幅がしっかりしていて
少し長めの髪はサラサラしており
煙草と香水の入り混じった香りがした。
「はじめまして、こんにちは。」
私は挨拶をした。
瑠偉は笑顔で
「はじめまして、こんにちは。
ではこちらへどうぞ~」
話し方が柔らかくも受け取れるが、
お客様用の話し方なのかもしれないとも思えた。
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