第4章~宿泊学習~

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夕「2人とも一緒に座ろ?(笑)」 慶「あっ、いや、俺は楓の付き添いなので大丈夫です」 慶樹はそう声を掛けると少し離れた所へ移動した 楓が話しやすい環境をつくるために 楓「し、失礼します……」 緊張した表情で楓は夕紀の隣に座った 夕「それで? 私に聞きたいことって?」 楓「はい…… そんな深刻なことではないんですけど…… 翔さんと……優香さんの関係 それがあっても翔さんと表裏無くいられるんですか?」 楓は真剣な眼差しを夕紀に向けた 夕紀はクスッと笑いながら『もちろん』と答えた 夕「確かに翔が優香ちゃんを愛していた時期があったのは事実…… でも今はそれ以上に愛してもらってるからいいの(笑)」 楓「それ……以上に?」 夕「うん…… 翔が私にプロポーズしてくれた時に言ってくれたの! 優香ちゃんよりも……他の誰よりも私と一緒に歩いていきたいってさ(笑)」 夕紀はその時のことを思い出しながら、嬉しそうに語った 楓「……考えたりしないんですか? もし、優香さんが生きてたらってこと……」 夕「それは正直…考えちゃうよ(汗) でも負けてなかったと思うよ? 翔を想う気持ちなら……優香ちゃんにもね(笑)」
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