第4章~宿泊学習~

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ガタッ 慶樹は立ち上がり、ゆっくりと雷太たちがいるテーブルを見る 楓「慶樹?」 愁「急にどうした慶樹…」 慶樹「………」 慶樹は何も言わずに雷太たちのテーブルに向かって歩いていく 楓は心配になったのか、慶樹の後ろをついて行く 愁と沙羅、昭人はよく分からずその場に座ったままでいた 慶樹「おい…」 慶樹は雷太の前に立って声を掛けた 楓「あれ?雪生君?」 雪生「やぁ、楓ちゃん(笑)」 雪生は笑顔で楓に挨拶をする その雪生のことも睨みつけながら慶樹は口を開いた 慶樹「健斗と凪はどこだ?」 雷太「………」 慶樹「お前たちの声は全部聞こえてたんだよ…… 今さらつまんねぇ嘘つくなよ」 慶樹はそう言って雷太と雪生を問い詰める 楓は頭の中で状況を整理しているが、よく分からないといった表情を浮かべている 雷太「………この温泉宿はすごいよね~~ 何でもあるし、体育館まであるなんて大したもんだよ それに綺麗だしね(笑)」 慶樹「………」 雷太「ただ……… 体育館の倉庫の奥は少しだけ埃っぽかったなぁ~(笑)」
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