第4章~宿泊学習~

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慶樹「………」 土下座しようとしていた慶樹は目を見開いて楓を見ていた 昭人「か、楓! 無事だったか!!」 楓「へっ?? 無事ってどういうこと?」 楓は昭人の言葉の意味が分からず、キョトンとしている 雷太「………惜しい(笑)」 雷太はそう言って慶樹を避けて、その場を去ろうとした 昭人「て、てめぇ! 待てゴラッ!!(怒)」 慶樹「やめとけ」 慶樹は雷太に突っかかろうとする昭人の体を両手で抑えてそう言った その両手を怒りの余り、小刻みに震えていた 昭人「慶樹……」 楓「……??」 状況が理解出来ていない楓を通り過ぎる時に雷太は小声で 雷太「お前が来なきゃあいつの無様な姿見れたのに……邪魔すんなよ」 と言って、その場から去って行った 昭人「おい慶樹! 俺はあいつ許せねぇよ!!」 慶樹「『やめとけ』とさっきも言ったはずだぞ」 楓「ねぇ、どういうことなの!?」 楓は理解出来ないこの状況に苛立ち始めていた 昭人「実はあの雷太って奴が慶樹を「言わなくていい」 昭人の言葉を慶樹は遮って止めた 楓「慶樹? ちゃんと説明してよ!!」 慶樹「………楓は関係ない」
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