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愁「……」
沙羅「………」
2人は何も話さず体育館に向かっていた
沙羅(何て声を掛けることが正解なんだろう……
愁ぅ………)
沙羅は心配そうな表情を浮かべて下を向きながら歩く愁を見る
そして歩いていると体育館に着いた
多くの生徒たちが広い体育館で遊んでいる中、楽しそうにバトミントンをしている凪と健斗の所まで向かった
凪「あっ、おっっっそいぞぉ~!!」
健斗「待ってたよ、愁!沙羅!」
愁「………ああ」
愁はそう言って苦笑いをする
すると凪の表情が一変した
楽しそうな顔をしていたのに、かなり怒った表情になっていた
健斗「…な、凪?」
凪「………」
カランカラン
凪はその場にバトミントンのラケットを落として、早歩きで愁の目の前まで行った
凪「ちょっと来て」
愁「………」
凪は返事をしない愁の手を掴んで体育館から出て行った
健斗「しゅ、愁…どうしちゃったのかな?」
沙羅「………凪なら愁を元気にしてあげられるかな?」
沙羅は不安そうな顔をして健斗に聞く
健斗「大丈夫だと思うよ!
凪と愁は幼なじみだからね(笑)」
凪を信用している健斗は眼鏡の位置を直して笑みを浮かべた
沙羅「不安じゃないの?」
健斗「えっ?何が?」
沙羅「………何でもない
それよりもさ!待ってる間バトミントンしてようよ(笑)」
ピュアすぎるのも考えものだなと思った沙羅だった
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