第3章~友達~

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健「あっ…!」 健斗はチラッと一瞬だけ見たつもりだったが その一瞬、凪と目が合ってしまった 凪「…………(笑)」ニィッ 昭「?? 凪ちゃん?」 昭人と話していた凪だが、健斗と目が合ったことが嬉しかったのか健斗が座っている席の前まで来た 健(えっ、ど、どうしよう……) 健斗はどう対処していいのか分からずに下を向いた そんな健斗に凪はテンション高めに話し掛けた 凪「さっき目合ったよね♪」 健「あ、合ったけど(汗)」 なぜかよそよそしくする健斗だが、凪は先程のように漠然と立ち尽くしたりはしなかった むしろ前よりもニコニコしていた 凪「不公平!!」 健「えっ?」 凪「だって私は名前教えたのに教えてくれないなんて不公平だよ! 目だって合ったんだし、もう教えてくれたっていいじゃん!(笑)」 凪はまた健斗の右手を強引に握って声を掛けた 凪「もう1回言うね? 私は鈴木 凪! あなたの名前は?(笑)」 健「ぼ、僕は…………」 凪に対しては何故か言葉を詰まらせようとしていた健斗だが、凪の真っ直ぐな目を見て もう変に避けることが出来なくなっていた 健「み、三嶋……健斗…………です」
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