第3章~友達~

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凪「健斗か………… うん!よろしくね健斗♪」 凪は健斗の名前を知れて嬉しかったのか、またブンブンと繋いだ手を上下に振った 健「う、うん よろしく……す、鈴木さん」 健斗は遠慮して名字で呼んだが、凪はそれに対して頬をプクゥーーッと膨らませた 健「え、えっ?(汗)」 凪「嫌だ! 名字のさん付けなんて距離感じるもん!! 名前で呼んでよ!」 健(えっ、えぇ~~…) 健斗はグイグイくる凪に困った様子だった しかし凪には呼ばなければ絶対に手を離さないという勢いが感じられていたのも事実だった 健「……な………… な、凪…………さん?」 凪「さん?」 凪は繋いだ手に少しだけ力を入れた どうやら、さん付けで呼ぶのも許されないらしい 健「……な、凪…………////」 健斗は何とか凪の名前を言えたが、人生で女子に名前で呼んだことがなかったので 顔はかなり赤くなっていた 凪「ふふっ、顔真っ赤だよ(笑)」 健(あ、あなたが原因でしょうが~~) 健斗は心の中ではそんなことを思っていたが、実際に口に出すことはなかった 凪「嬉しいよ健斗♪ 今日から私たち友達だからね!(笑)」 健「…………は、はい(笑)」 健斗の最大の願いは高校生活初日に叶ってしまった 友達がほしい その1人目ができた しかし………… 友達になってくれたのは…… 1人だけではなかった 昭「待てぇーーーーい!!!」
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