第3章~友達~

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慶「へぇ~… 何で別れちゃったの?」 慶樹は多少興味を示しているのか、凪の顔をしっかりと見ながら聞く 凪「ん~、何かお互いに勘違いしちゃってたからかなー? もちろん私は愁が好きだし、愁から好きって言われた時は本当に嬉しかったけど それは異性としての好きじゃなかったんだよね~(笑)」 慶「友達としての好きだったってこと?」 凪「まぁそんなとこかな! 周りに仲良しとか騒がれ過ぎて、気が付けばその周りに合わせてた自分がいたの その事を正直に愁に伝えてみたら、愁もそれは感じてたみたいで 2人とも納得した上で別れたの」 慶「……へぇ」 慶樹の脳裏にはある女性の姿が浮かび上がっていた が、そのイメージをすぐに振り払って慶樹は続けた 慶「今でも仲良しなのはいいことだな」 凪「えへへっ、そうかなぁ~?(笑)」 凪は嬉しそうに笑みを浮かべながら軽くスキップをした 慶(俺の場合…… そんなのはありえなかったな いや……ありえない 俺が別れても仲良しなんて…… あいつにそんなことを望む訳がない) 慶樹はテンション高い凪を見ながらそんなことを考えていた 愁「はぁ、はぁ、はぁ…… 健斗速ぇ…… あいつどこ?」 昭「はぁ、はぁ…… あいつ陸上部だったのかな?」 その頃、愁と昭人は完全に健斗を見失っていた 健「せ、せっかく友達ができたのに…… 明日が怖い…………」 健斗はすでに自分の家に着いていた
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