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篠「懐かしいなぁ……」
昭「およ?
篠さん、何の話?」
昭人は隣に座る篠崎先生にそう声を掛けた
篠「桜中央に行くのがよ
4月に空高通うのに桜中央を離れてから、まだ1ヶ月も経っていないのに
もう随分昔のよう……」
昭「ふぅ~ん……
桜中央での日々はそんなに楽しかったんだ」
篠「もちろん……
特にあの世代は楽しかったなぁ(笑)」
篠崎先生はまるでその時の思い出に自分が飛び込んでいくかのような話し方をした
昭「あの世代ねぇ……
どんな奴らだったの?」
昭人が連発する質問に篠崎先生は丁寧に答えていった
篠「とっても個性的でいい子達だったわよ?
でも担任としてあの子たちに接しているのが私の教師歴の中で1番辛かったなぁ……」
昭「えっ?
楽しかったのも辛かったのも同じ世代なの?
何か変じゃね?」
不思議そうにする昭人を見てクスッと笑う篠崎先生
篠「担任として未熟過ぎたの
家族を失った生徒がいたり
したくもない転校をしていった生徒もいたり……
死んでしまった生徒もいたわ」
昭「……………」
昭人は自分の想像を超えた内容だったためか、言葉を失っていた
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