第4章~宿泊学習~

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雷太の言葉を聞いて体こそ向けないが足を止めた慶樹 雷太はそんな慶樹の様子を見てゆっくり慶樹の前まで歩いた 楓はそれを横から見つめる 雷「君、新入生歓迎の挨拶言ってたろ? いや~マジすげぇーわ(笑) 頭も良くてサッカーも上手くて、加えてイケメンだなんて羨ましいなぁ~!」 慶「…………何が言いたい?」 冷静に言葉を返す慶樹の前に立って雷太はスッと手を出した 雷「お友達になりたいなぁ~(笑) 俺もその7人に入れてよ!」 楓「…………えっ?」 楓からしたら予想外だったのか、少し声をこぼしてしまった 雷「何か楽しそうだしさ! 俺の仲間も紹介するし、楓ちゃんだよね? 楓ちゃんが好きそうなイケメンも「悪いな」 雷太の言葉を遮って慶樹は雷太の顔を見た 雷「…………悪いなとは?」 慶「そのままの意味だ…… 俺たちは虹なんだよ」 雷「はぁ?虹ぃ?」 慶「ああ…… 虹が空高く浮かぶ時に雷なんていらねぇ」 慶樹はそう雷太に言うと楓に『行くぞ』とだけ声を掛けて体育館に向かった 雷「ふぅ~ん……まぁ一筋縄にはいかないね でも天才って案外簡単に崩れちゃうからなぁ~」 雷太そう言って右手の親指と人差し指で輪を作った その輪には慶樹と楓が入っている 雷「壊したいなぁ~全部」
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