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慶「…………」
黙ってただ雷太を見る慶樹から楓に視点を移して雷太は続けた
雷「楓ちゃんにも俺が勉強教えてあげよっか?」
楓「私は慶樹に教えてもらうからいい」
楓は素っ気なく雷太の誘いに断ったが、雷太はさらに誘い続けた
雷「えぇ~!
あそこにいる子たちも楓ちゃんと仲良くなりたいって言ってるし、合コンだってあの子たちは当たり前のように行ってるよ?
言い方悪いけど、この人たちに合コンってイメージはないし
それに楓ちゃんだって「うるせぇなぁ」
長々と話す雷太の言葉を遮って慶樹は楓と雷太の間に入った
慶「言ったはずだ
虹と雷の共存はない」
慶樹はそう言って楓の手を引っ張って雷太から遠ざかった
楓「よ、慶樹/////////」
楓は慶樹に手を掴まれていることに顔を赤くしていた
慶「勉強」
楓「えっ?///」
慶「勉強教えてやる代わりに条件がある」
慶樹は雷太たちが座っていた大きな机とはかなり離れた位置の机に座った
楓はその慶樹の正面のイスに座る
楓「じょ、条件って……?」
慶「…………もう合コン行くな」
慶樹は頭を掻きながら楓とは目線をずらして言う
その慶樹の姿に少しの照れ隠しがあることに男性との付き合い経験が多い楓はすぐに気付いた
楓「…………うん!分かった(笑)」
慶「…………よし」
そうして2人は教材を引っ張り出して勉強を始めた
凪「これはこれは~(笑)」
昭「できてるできてる♪」
愁「慶樹に女ねぇ~(笑)」
沙「あんな素直な返事する楓見たことなぁ~い!(笑)」
健「さ!僕らも勉強しようか!」
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