第4章~宿泊学習~

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愁「温泉宿の敷地を1周か……」 健「大きいから何分掛かるだろうね?」 慶「はぁ………………」 愁・健斗・慶樹はここに昭人を加えた4人の寝室で話をしていた ガチャ!! 昭「まずは慶樹ぃー! お前と楓じゃー!」 健「えっ、みんなで一緒に行かないの?」 健斗はよく分からず、不思議そうに聞いたがそれに慶樹が答えた 慶「それだったら3組に分けた意味がないだろ?」 健「あっ、そっか」 慶「まぁ、行ってくるわ」 慶樹はそう言ってベッドの上に読んでいた本を置いて立ち上がった 昭「いってらー! 楓はロビーで待ってるからな~(笑)」 慶「はいはい」 慶樹はそう言ってポケットに手を入れながらロビーに向かった ロビーにはイスを座ってケータイをいじっている楓の姿があった 慶「楓」 楓「あっ、慶樹(笑)」 楓は慶樹を確認すると立ち上がって慶樹の隣に行った 楓「じゃあ行こっか! 何か本当に怖そうだよね~」 慶「…………」 楓「……慶樹?」 楓は返事をしない慶樹の顔を覗いた その慶樹の顔はいつもと同じような無表情に見えた 楓(でも何でだろう…… 何か寂しそうな顔をしているように見えるのは…………) 楓は不安になりながらまた前を向いて歩き出した
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